昨日、10月16日、月曜日、いつものように「若葉」は英語を勉強しました。
テキストはガリバー旅行記です。これは単語数を限定したリライト版なので、そのせいかどうか分かりませんが、テキストの英語の文章の意味が分かりにくいことがあります。
いえ、著者のスウィフトが1700年代のアイルランドやイギリスの風習を皮肉っぽく、揶揄しているからかもしれません。
例えば、小人国では、能力、頭の良さではなく、正しい考えを持っている人が公職に適している・・・とか。
また、法律を守るのは、「報酬」と「罰」の両方があるからと。
法律を守っている人は、6年ごとにご褒美をもらえる・・・。
一方、罰はすぐ死刑につながる・・・。
あまりにも、現代の日本と違う内容なので、エッ、何これ?みたいな。
レ・ミゼラブルのジャン・バルジャンではないけど、当時のイギリスでは、パン一切れを盗んだだけで、オーストラリアへ流刑になるとか、罰は非常に厳しかった。それを揶揄しているのかもしれません。
揶揄と言えば、アイルランド出身のスウィフトは小人国の人の書き方が独特だと言うのです。ヨーロッパ人のように左から右に
書くのでもなく、アラブ人のように、右から左に書くのでもない、中国人のように、上から下へ書くのでもない、なんとイギリス貴婦人のように、コーナーからコーナーに書くのです、と。
1700年頃のイギリスの貴婦人って、ちょっとおかしい・・・?
こういう皮肉は、私も知りませんでしたので、うまく解説できません。
単に文章を直訳する以外になかったです(笑)。
「報酬」の英語はrewardでした。rewardにはお金の場合が一般的ですね。
「得する」と訳してもいいと思います。損得の得。小人国では「得するから法律を守る」というわけです。
benefitという言葉も登場しました。このbenefitは日本語では一般的に「恩恵」と訳しています。
「利益」とも訳しますが、この場合、お金はほとんど絡みません。
お金の絡まない「利益」って言われれば、私たち大人には、いろいろピーンときますが、「利益」と言えば、お金、という意味で使うことが多く、混乱します。
The benefits of this car are a smooth riding and a quick starting.
このbenefitを「恩恵」とか「利益」とは訳せません。さて、どうするか? 困っちゃいますね。
「この車のいい点は」とか、「この車の特徴は」とかに言い換えますね。
英語ではbenefit はbenefitで、ズバリ意味が通じます。この辺の所が言語の違いですね。
いろいろ勉強することが多いです。
記事:鶴本