英語サークル若葉

2022年8月15日(月)

昨日(8/15)は、第三月曜日、いつものように「若葉」の勉強会を行いました。
相変わらず、イギリス人のBeltonさんのエッセイ(オリジナルのエッセイのリライト版)を読みました。
Beltonさんの奥さんは日本人で、日本とイギリスの文化の違いがテーマとなっている章を読んでいます。
Beltonさんは驚くばかりの忍耐強さで、奥様の意見に寄り添って、日本で生活していることが伺われます。
彼は次のように書いています。
 We share a wonderful relationship, and we never fight.
$emsp;My wife is my best friend. だと。
でも、台風が来て、風と雨がひどい時に、スパーに買い物に行こうとして、丈夫で大きなゴルフの傘を持ちだしたら、奥様は「人にcrazyと思われるから、 止めて」と言い張る。10分もそんなことで“言い争って”、Beltonさんは根負けしたのか、普通の傘で出かけたとのこと。
彼はこの10分もの“言い争い”を conversation と表現している。私の感覚では argue, quarrel でしょうに。
そして、普通の傘で出かけ、買い物から帰ったら、ずぶ濡れだった、と。Veltonさんの優しい人柄が見えます。
イギリス人って、皆こんなに優しいのでしょうか(?)。
Beltonさんの生まれ故郷のロンドンでは、人にどう見られても、ほとんど気にしない、でも日本では「変に見られるから、やめて」と、奥様から いろいろ注文を受ける、それに文化の違いを強く感じると書いています。
夏の季節ならまだしも、他の季節にサングラスをかけることにも、奥様は猛反対。いろんな所で出されるスリッパーを履くのを嫌がるBeltonに、 出されたスリッパーは、必ず履くようにと言われたり。軽井沢の避暑地に行っても、ゆっくり散歩したり、木陰で本を読んだりする 代わりに、ショッピングばかりしようとする奥様に文化の違いを感じる、と。
軽井沢と言えば、明治の頃、アメリカの宣教師家族が、夏の休みを取っても、船旅で帰国することがかなわず、軽井沢の地に避暑に出かけたことから、 軽井沢の地が避暑地として、始まった、と聞いています。
私が勤めていた外資系のアメリカ人幹部は、夏やクリスマスの休暇は飛行機で、帰国していました。
明治の頃の宣教師の家族は、船旅で帰国することもかなわず、やむを得ず、日本の国内の避暑地を探して、1か月近く、夏休みを過ごしてたのでしょう。
1か月も夏休みを取るのは、アメリカ人には明治の頃に、既に普通になっていたのでしょうか(宣教師や、外交官家族は特別だったかも・・・・)。
当時、日本の多くの奉公人は、お盆と正月しか休みがなかったように思うのですが。
すみません。今回も長くなりました。

記事:鶴本