英語サークル若葉

2021年12月20日(月)

昨日(12/20)は今年最後のクラスでした。結局、対面のクラスではなく、Zoomでの勉強会でした。来年も、しばらくはZoomで進めることになるのでしょう、、、たぶん。
昨日も、ベルトンさんのembarrassmentのエピソードの続きでした。
embarrassmentは「困惑、当惑、恥ずかしさ」という意味で、人に言えないミス・失敗による“恥”のembarrassmentというのとはちょっと違います。
道路で、滑って転んで、「恥ずかしい思いをした」という類の話です。
日本では、滑って転んだ時など、大笑いしてごまかす、、、という人がいます(特に、女性で、2,3人連れの場合など?)。
まあ、苦笑いして済ますという気持ちは分かりますね。
ベルトンさんは、言わなくてもいいembarrassmentの話を、何で書いているのだろうかと、ちょっと疑問に思います。面白いでしょ、という意味なのか、書く題材に困って、そんな経験を書いてしまったのか。
確かに面白い話ではあります。最近の話ではなく、40年も前であれば、イギリス人が「えぇっ、そんな経験してんの?」と、珍しいですね。
そんな経験を素直に書いている人って、私たちは、好きだろうか?
そうですね、そういう飾らない人って、私達って、警戒することもないですから、案外好きですね。その人の人柄が、ストレートに分かるので。
ベルトンさんというイギリス人は、ビートルズに似た、ロックバンド出身のミュージシャンだったという背景も関係しているのかもしれません。
昨日読んだところのエピソードの一つは、新宿から町田への急行内での話。
夕方の帰宅ラッシュ(40年くらい前の話)内で、どんどん混んできて、立っていたベルトンさんは押されて、座っている女性に押し付けられてしまった。
その女性は、困って、本を読んで、目線をごまかそうとしたらしく、バッグから本を取り出そうと、悪戦苦闘。最後に本を取り出した瞬間、その本が目の前に立っているベルトンさんの股間を強く殴打してしまったのです。
その痛みに、ベルトンさんは、思わず、のけぞってしまうのです。その時の、文章が次のような表現です。
 The pain was considerable and I involuntarily jerked backward, sending a wave of movement throughout the carriage.
 The young lady was as embarrassed as I was, but the attention of the people was not on her, but me.
(痛みはかなりのもので、思わず後ろにのけぞってしまった。そうしたら、混雑した車内の人に波が伝わっていった。若い女性も私も、恥ずかしかった。ところが乗客の注目は、その女性ではなく、私に注がれた。)
その痛みで、思わず涙が流れた、と書いていますので、The pain was considerable.
considerableというのは、ちょっと控え目な言葉に見えます。
私もサラリーマン時代の通勤列車の中で、どんどん押されて、座っている人の両足の間に立っていたこともあります。本当にan embarrassing momentでした。
40年くらい前のラッシュアワーでは、ホームの駅員がpusherの役割をしていました。
今は、そこまで混んでいることはないだろうと思います。
 Have a happy New Year!

世話人:貞安 記事:鶴本