先日18日(月)、いつものように、英語の「若葉」のクラスを開催しました。で、翌日、私は、関連したコメントを書くことを習慣としていましたが、“書いてなかった”ことに今朝、気づきました(忘れていました、苦笑)。
ベルトンさんが書いたエッセイを読んでいますが、先日の個所は responsibility に関連したエピソードの最初の部分でした。
エピソードは、自宅の庭の隅に、靴下が落ちているのに気づいた事から始まりました。穴の開いている靴下、片方だけ。でもブランド品で、イブ・サン・ローランの靴下。
誰かが捨てたのか、落としたことに気付かなかったのか、その片方だけの穴の開いた靴下。「穴の開いた靴下」は、日本人にとっては、ほぼ捨ててしまう、履き崩した物、と思いますが、自宅内でも靴を履いているのが普通のイギリス人の感覚から言えば、穴くらいで捨てるのは勿体、というものです。
そこで、自宅周辺のアパートの住民に、「オタクのじゃないですか」と聞きまわりました。だれも、「アッ、ウチのです」とは言いませんでした。
そこで、ベルトンさんは、奥さんに「捨てちゃって!」と言います。その時の、日本人奥さんの反応は、次のようなもの。
My wife was deeply shocked.
"Oh, I couldn't do that. It's not mine to throw away,"
she said in surprise.
この物語をここまで読んで、この文章にぶつかります。正直、私も「エッ、意味は?」と思いました。
何回か読み返して、やっと意味がつかめました。
「捨てろ」とベルトンさんに言われて、奥さんのセリフ、「それは、できないわよー!」までは、よくわかります。
次の It's not mine to throw away.はどういう意味なのか。
It is not me. You throw it away, if you want.
「嫌よ、あなたが捨ててよ」なら、意味は分かりやすいです。
元の英文に throw it away の it がありません。ということは、mine が it だからです。即ち、mine=私の靴下。
ということは、「私の靴下じゃないから、私には捨てるということはできない」という意味になります。
「私の靴下でないから、捨てられない」っていう奥さんの反応は何?
メンバーで、考えてみました。ああ、そういうこと、、、、ああ、あるよね、そんなこと。
奥さんの反応は典型的な反応だと分かりました。
まあ、そこまで読んで、クラスは終わりました。
世話人:貞安 記事:鶴本