日 時:2014年10月15日(水)13時30分~16時45分
場 所:てくのかわさき「てくのホール」
参加者:66名(会員外9名含む)

←佐山幹事兼司会の開会挨拶で講演会が始まりました。
 ↓横須賀剛一会長からのご挨拶(KSNと講演会について)


演題:「新聞報道の舞台裏 -記者の泣き笑い」
講師:柿沼 清次さん

太平洋戦争で焦土と化した日本国も、昭和30年代に入って皇太子殿下・美智子様のご成婚に国内が湧き、新幹線、東名高速道路の開通や大規模な 国土改造で、列島全体が活気づきました。
昭和39年の東京オリンピック開催は日本の復興を全世界誇示する桧舞台でもあったのです。
この復興劇を報じる報道機関の技術の進歩も目覚ましく、現在では写真も記事も携帯電話で本社へ瞬時に送れるようになっています。
この半世紀の技術の進歩に記者がどう関わってきたか、報道合戦の舞台裏で繰りかえされた記者の泣き笑いを紹介しました。

演題:「イスラム文化との出会い-放送大学で学んで」
講師:諏訪 陽子さん

世界の三大宗教の一つ、イスラム教はAD570年メッカで生まれたマホメットにより始まりました。

マホメットは上流階級中の下の階級であったので、その時代の因習で人々が困っている社会をよく見る事が出来る位置にいました。

メジナに聖遷し、ウンマ(イスラム共同体)をつくり、中東、アフリカ南部、ヨーロッパまで勢力を広げたイスラムの魅力は何だったのでしょうか。

民族、人種、社会的地位に関係なくイスラム教徒になれば神の前で平等で兄弟の関係になる。又、宗教の中に福祉への配慮があり、ザカート(喜捨)やワクフ(金持ちがお金を出し病院、学校、鉄道等を運営する制度)により、再配分の制度が宗教の中にあること、他宗教に対し寛容であった等があります。

列強に植民地とされたイスラムの国々は第二次世界大戦後の其々に独立。1970年からおこった草の根のイスラム主義の成果としてのイスラム銀行のお話や、現在の世界の人口の1/5をしめるイスラム教徒の人の価値観をお話ししました。

演題:「宇宙ロケットよもやま話」
講師:太田尾 純吉さん

人類が宇宙へアクセスできるようになったのは、そんなに遠い昔ではありません。

第2次世界大戦後、米ソ東西対立の中で国家威信発揚の場として宇宙開発競争が行われましたが、米国のアポロ計画によって1969年に人類初の月着陸が実現し、宇宙開発競争は米国の勝利で終わりました。

現在、宇宙は通信、放送、観測、測位など生活に欠かせない存在となっています。

このような宇宙開発の歴史をたどると、第1次世界大戦後のドイツにたどり着きます。

今回の講演では、宇宙開発に欠かせないロケット技術の歴史をたどり、どのようにして、宇宙に到達するロケットができあがって来たかについてお話しをしました。

演題:「マジックの魅力…話と実演」
講師:武田 宏史さん

私はマジックを趣味としています。
マジックは独学で習得してきて、今も独学で演目数を増やしています。

種(ネタ)探し、ネタを加工し組合せて新しいマジックに仕上げる工夫、発表レベルになるまでの練習、それらの全てが私にとって「マジックの魅力」と考えています。

勿論、演じたマジックが観客に受け入れられた時の喜びが一番の魅力です。

そのような魅力について実演を交えながらお話ししました。

会場と質問の風景↑  閉会の挨拶:飯島幹事から講演者と参加者へお礼の言葉→


【写真提供 : 西方忠男、米山賢一郎、鎌田幸雄】