英語サークル若葉

2023年5月15日(月)

昨日の月曜日、いつものように「若葉」のクラスを“実施”しました。
うーん、ちょっとぎこちない言い方。「若葉」のクラスを“持ちました”、これも、ぎこちないですね。
この最初の言葉で、いつも、どういう表現が自然なのか、ちょっと迷ってしまいます。私の日本語の語彙が貧弱なせいでしょうね。
一方、英語は、すごく簡単です。
 We had a WAKABA class yesterday.
 Yesterday we had a WAKABA class as usual.
"had"と言えば、済むのですから。
このhadを日本語に訳すると、どうなるのでしょうか。
「持ちました」、「開催しました」、??
このhadはとても自然な英語です。でも、この訳の日本語はとても不自然です。
自然な英語=不自然な日本語・・・・やはり言語はすっきりマッチングしないものだ、と時々思います(いつもじゃないですが)。
一つ一つの英語には独自の意味の広がりがあります(いろんな意味が内包されている)。このhaveにはいろんな意味があり、日本語にするとそれぞれ全く違う表現になります。
 have
 (物を)持っている
 (考えを)持っている
 (病気を)持っている
 (経験を)持っている
 (知識を)持っている
 (子供を)持っている
 食べる, etc.
「持っている」じゃなく、「持つ」とも言えます。「持っています」とも言えます。etc.
まあ、そこで自然な日本語にするために、「意訳する」ということになりますが、さてどうする・・・。
昨日、いつものように『若葉』のクラスを開きました」みたいな。had=開きました、やっぱり不自然ですね(笑)。
昨日のテキストの中で、
 a hollow iron tube, fixed to a strong piece of wood.
これはガリバーが持っていたピストルのことですが、このwoodをどう訳するか、ちょっと迷います。
辞書によると、woodは
木材、材木、森、林、(ラケットの)木枠 などと出てきます。
「強い木の一片に固定されていた」と訳していいのか。いいわけないでしょう。
木?木材?材木?  全部だめでしょう。
じゃ、woodの日本語はどうする? 翻訳者はどうするんでしょうか。
木は「こ」とも言いますね。「木の葉」のように。
き」と「こ」・・・中国から漢語を輸入する以前は すべて「き」と「こ」で、古代日本人は済ませていたのでしょうか。
じゃあ、ピストルの取っ手にあたる木材は、どう表現すると、自然な日本語になるのでしょうか。
同じ「き」でも、気の「き」もあります。古代の日本人はどう区別していたのでしょうか。
「き」には「き」がやどっている・・ なんのこっちゃ?
英語と日本語、すっきりマッチングするのでしょうか。
マッチングした気になって、一方的に理解した積りになって、なんて場合はないのでしょうか・・・・・。

記事:鶴本